こんにちは、オグラヤ店主です。
秋は読書、食欲、スポーツなどなど何かと楽しむには最高の季節ですね。
ところでちょっと気になるのが
年齢を重ねるにつれて、これまで当たり前に見えていた景色が、少しずつ変わってくることがあります。
今回ご紹介するのは、車の運転中にセンターラインや標識、前を走る車が二重に見えるというお悩みでご来店された、78歳の男性のお客様の事例です。
※お客様のプライバシーに配慮し、事例の内容を一部整理してご紹介しています。
【大好きなゴルフも、運転も不安に】
お客様は数年前に白内障の手術を受けられており、眼科と脳外科でも診察を受けていらっしゃいました。
検査では特別な異常は見つからず、「年齢によるものだから仕方がないです」
と説明を受けたそうです。
しかし、日常生活でモノが二重に見える不便さは、なくなりません。
特に困っていたのが、車の運転と大好きなゴルフをする時でした。
運転中はセンターラインや標識、先行車が二重に見える。

ゴルフ場に到着しても、グリーン上のピンが二重に見えてしまう。

ご家族からは安全のために運転を控えるよう勧められていたそうです。
「メガネで何とかならないだろうか」
そんな思いから、当店にご相談くださいました。
【まずは、目の状態を確認することから】
モノが二重に見える原因はさまざまです。
視線のバランスが崩れることによって起こる場合もありますが、
ただ目や神経、脳などの病気が関係している可能性もありますので
もし二重に見える症状がある場合は、まずは眼科などの専門医に相談することが大切です。
当店では、必要に応じて医療機関での診察を優先していただいています。
今回のお客様は、すでに眼科と脳外科で診察を受けられていたため、
その結果を踏まえて、メガネでの対応を検討するため、測定を行いました。
「どこが、どのくらいずれているのか」を丁寧に確認
今回行ったのは、近視・遠視・乱視などの度数測定に加え、遠くを見るときと近くを見るときの視線のバランス、そして視線を合わせる力の確認です。
測定の結果、特に遠くを見るときの上下方向のずれが、二重に見える大きな要因と考えられました。
また、視線のずれ方は遠くと近くで異なっていたため、一般的な遠近両用メガネをそのままお作りするのではなく、主な使用目的である運転とゴルフに合わせた設計を考えることにしました。
メガネは、ただ視力を上げればよいというものではありません。
どのような場面で困っているのか、どんな見え方を取り戻したいのか。
その方の暮らしに合わせて、必要な補正を考えることが大切です。
プリズムレンズによる補正を試して
今回は、光の進む方向を調整する「プリズムレンズ」を用いて、視線のずれを補正する方法を検討しました。
測定結果をもとに補正量を調整し、テスト用のレンズで実際の見え方を確認していただきました。
初めてのプリズム補正だったため、20〜30分ほど試していただき、見え方や装用感を確認しながら度数を決定しました。
さらに、レンズによる見え方への影響にも配慮し、両面非球面設計のレンズを採用しました。
そして、テストレンズを通して見え方を体験されたお客様から、こんなお言葉をいただきました。
「久しぶりに普通に見える喜びを実感した」
その嬉しそうな表情が、とても印象に残っています。
運転もゴルフも、快適に楽しめるように
メガネをお渡ししてから半月ほど経った頃、お客様が再びご来店くださいました。
そこで聞かせていただいたのは、
「ドライブもゴルフも快適に復活できた」
という嬉しいご報告でした。
見え方が変わることは、単に目の問題だけではありません。
外出への不安や、好きな趣味を楽しめなくなることなど、暮らしのさまざまな場面に影響することがあります。
だからこそ、見えにくさのお悩みを「年齢のせいだから」と諦めてしまう前に、その原因や対処方法を専門家と一緒に考えてみることも大切です。
※プリズムレンズがすべての複視に適しているわけではありません。適応は原因や目の状態によって異なります。また、二重に見える状態での運転は危険を伴うため、医師の判断や安全性を優先してください。
当店が大切にしていること
当店が目指しているのは、単にメガネを販売するだけのお店ではありません。
お客様がどんな場面で困っているのか、どんな時間をこれからも楽しみたいのか。
そのお気持ちに耳を傾け、一人ひとりの見え方と暮らしに向き合うことを大切にしています。
「本を読むのがつらい」
「外出するのが不安になった」
「なんとなく以前と見え方が変わってきた」
そんな小さな変化も、どうぞお気軽にご相談ください。
見える喜びを、これからの暮らしの喜びへ。
皆さまが自分らしく毎日を楽しめるよう、目とメガネを通してお手伝いしてまいります。

