年齢を重ねるなかで、これまで当たり前に見えていたものが、二重に見えるようになった。
そんな変化に戸惑いながらも、「年齢のせいだから仕方がない」と、諦めていませんか?
今回は、実際に当店へご相談いただいた、手芸がお好きな74歳の女性のお客様の事例をご紹介します。
「大好きな手芸を、もっと快適に楽しみたい」
お客様は、数年前から少しずつ、ものが二重に見えるようになってきたそうです。
近くの眼科で診察を受けたところ、特に目に異常はなく、加齢によるものなので、ある程度は仕方がないと説明を受けられました。
それでも、手芸が大好きなお客様にとって、手元が二重に見えることは大きなお悩みでした。
「もう少し見え方を改善できないでしょうか?」
そんなご相談でご来店くださいました。
目の状態だけでなく、視線のバランスにも注目
ものが二重に見える「複視」は、さまざまな原因によって起こります。
今回のケースでは、眼科専門医による診察で目の疾患がないことが確認されていたため、当店ではメガネでの対応を検討するための測定を行いました。
近視・遠視・乱視や老眼の度数だけでなく、遠くを見るときと手元を見るときの視線のバランス、そして視線のずれを補う力なども確認していきます。
測定の結果、視線の上下方向のずれが、お客様ご自身の力では補いきれないことが、二重に見える大きな要因と考えられました。
また、視線のずれを補おうとすることで、目に負担がかかる可能性も見えてきました。
大切なのは、単にメガネの度数を合わせるだけではなく、どのような場面で困っているのか、どんな暮らしを取り戻したいのかを知ることです。
プリズムレンズという選択肢
今回ご提案したのは、視線のずれによる二重の見え方を軽減するための「プリズム補正」を取り入れたメガネです。
プリズムレンズは、光の進む方向を調整することで、左右の目から入る像のずれを補い、ものが二重に見える状態の改善を目指すものです。
今回は、まず手芸をする距離で快適に見えることを優先し、テスト用のレンズで実際の見え方を確認しました。
お客様にも試していただいたところ、手芸をする手元の距離が快適に見えることを確認できました。
初めてのプリズム補正だったため、一定時間試していただき、見え方や装用感を確かめながら度数を決めていきました。
まずは手芸用から。段階的に広げていくメガネの使い方
お客様には、いくつかの選択肢をご説明しました。
・手芸をするときに使う、プリズム補正入りの老眼鏡
・遠くから近くまで対応を目指す、プリズム補正入りの遠近両用メガネ
・室内や日常生活で使いやすい、中近両用メガネ
お客様の暮らし方や、何を一番大切にしたいかを考えた結果、まずは大好きな手芸を快適に楽しむためのメガネを作り、その後、日常生活でも使えるメガネへと段階的に進めていくことになりました。
いきなりすべての場面に対応しようとするのではなく、まずは一番困っていることから取り組む。
それも、お客様に無理なくメガネを活用していただくための大切な考え方です。
見え方のお悩みは、暮らしのお悩みでもあります
今回のお客様は、手芸のときだけでなく、テレビを見るときや外出時にも、ものが二重に見えることがあったそうです。
けれども、何より大切にされていたのは、大好きな手芸をこれからも楽しむことでした。
私どもが大切にしたいのは、単に「よく見えるメガネ」をお作りすることだけではありません。
お客様が何を楽しみ、どんな時間を大切にし、これからどのように暮らしていきたいのか。
その思いに耳を傾けながら、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていくことです。
年齢による見え方の変化があっても、できる工夫が見つかることがあります。
「もう年齢のせいだから」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、ご自身の見え方についてご相談ください。
見えることから、暮らしをもっと豊かに。
OGURAYAは、これからも皆さまの大切な日常に寄り添ってまいります。
※ものが二重に見える症状は、目の病気や神経の病気などが原因となる場合もあります。症状が初めて現れた場合、急に悪化した場合、頭痛・まぶたの下がり・手足の麻痺などを伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。メガネによる対応を検討する前に、眼科専門医による診察を受けることが大切です。

